安田記念2020で注目なのは、アーモンドアイが8冠とれるかどうかに集まっています。
昨年以上にダントツ人気になっています。
過去ディープインパクトなどの有力馬でも、まるでシンボリルドルフの「呪い」にかかったかのように8冠の壁を超えることができませんでした。
ついに8冠馬が誕生するのか楽しみな1戦でもあります。
では、安田記念の有力馬の状況を確認してみましょう。
ダノンプレミアム
ダノンプレミアムは、G1朝日杯FS、G2弥生賞など主要レースを含む無傷の4連勝は全て楽勝しています。
G1皐月賞優勝は堅いと思っていましたが、蹄の不安で回避。
そして臨んだG1日本ダービーはまさかの6着。
その後も蹄の不安に悩み、復帰は古馬となった3月。
金鯱賞、マイラーズCと2つの重賞を軽く連勝し、G1安田記念はアーモンドアイとの対戦で盛り上がりました。
しかし、スタート直後の不利でリズムを崩し、手綱を抑えたままシンガリと競馬をしないまま終了。
再度アーモンドアイとの対戦となったG1天皇賞・秋は、離されて2着。
適距離とアーモンドアイ不在でチャンス到来のG1マイルCSも、インディチャンプの前に敗れました。
今年は初の海外遠征を敢行し、豪州のG1ロンジンクイーンエリザベスSに出走。
結果は、最後に伸びを欠いて3着。
鞍上のD.レーンも魅力。
スピードの生きる東京マイルで、真のダノンプレミアムの力が見たい。
ダノンキングリー
ダノンキングリーは、デビューから3連勝した馬。
G3共同通信杯では、G1朝日杯FSを含む無傷の4連勝中だったアドマイヤマーズを、3F32秒9の末脚で差し切る殊勲の勝利。
G1皐月賞では、内から上位に迫ったが勝ち馬サートゥルナーリアと時計差無しの3着。
G1日本ダービーは皐月賞上位2頭に先着も、ロジャーバローズにクビ差届かず2着と、クラシックではあと一歩のレースでした。
秋はG2毎日王冠から始動。
出遅れながら直線一気の追い込みで、アエロリット、インディチャンプら古馬G1ウイナー5頭を蹴散らし、期待しましたが、G1マイルCSは5着。
古馬となった今年は、G2中山記念を楽勝し、今度こそG1制覇を胸にG1大阪杯に挑むも3着。
またしてもG1の壁にぶつかりました。
今度こそ、といきたいところですがどうでしょうか。
アーモンドアイ
アーモンドアイは、3歳時は牝馬3冠を制し、G1ジャパンCは東京芝2400m2分20秒6の世界レコードで快勝。
古馬となった昨年は、初の海外遠征でG1ドバイターフを勝利。
G1安田記念はスタートで大きな不利を受け、直線では絶望な位置だったが、猛然と追い込んでインデイチャンプと時計差無しの3着。
内容は断然だった。
例年以上の好メンバーが揃った天皇賞・秋も、難無く楽勝。
もはや敵無しの状態も、G1有馬記念でまさかの9着。
遠征したドバイのレースが中止になるなど不運も続いたが、悪い流れを払拭したヴィクトリアマイル。
好位から抜け出すと大楽勝で、あっさり7つ目のG1を手にしました。
東京は、アーモンドアイが最も真価を発揮できるコース。
8冠馬誕生となるか楽しみな1戦。
インディチャンプ
インディチャンプは、昨年は国内のマイルG1を2勝。
G1安田記念は好位から抜け出し、逃げるアエロリットを捉え、アーモンドアイが迫ってきたところがゴール。
結果タイム差無しの3頭の争いを制し、初G1制覇。
そして秋のG1マイルCSも、先に抜け出したダノンプレミアムを難無く交わし、2つ目のG1勝ち。
安田記念勝利時に比べ遥かに余裕があり、凄みも増しました。
今年はG2中山記念から始動(4着)し、香港のG1チャンピオンズマイルを予定も、新型コロナウイルスの影響で遠征を取りやめ、G2マイラーズCのローテ。
先行した2頭から離れた4番手を追走。
直線では持ったまま先行勢に並びかけ、抜き去る時に軽く気合を入れると、最後は抑えての勝利と段違いの強さを見せつけました。
相手に不利があったとはいえ、安田記念でアーモンドアイに先着した事実がある。
連覇なるか。
アドマイヤマーズ
アドマイヤマーズは、デビューから無敗の4連勝でG1朝日杯FSを制覇。
G3共同通信杯でダノンキングリーに敗れ、初黒星を喫し、G1皐月賞は好位から伸びきれず4着。
その後はG1NHKマイルCで、スタートで遅れてしまったが、焦らず中団を追走し直線で外へ進路を取ると、断然人気のグランアレグリアを交わし先頭。
ゲイデンスコールの追い上げを退け、2つ目のG1を勝ち取った。
秋初戦のG3富士Sは9着と、マイル戦で初めての敗北も、次走で変身。
G1香港マイルは、世界トップクラス相手に好位から抜け出し、大物喰いを果たした。
久々だが1週前にはCWで6F78秒台の好時計が出ており、仕上がりも問題なさそう。
グランアレグリア
グランアレグリアは、2歳夏の新馬戦で、1分33秒6(東京芝1600m)の驚異的な時計を出し、後のG1馬ダノンファンタジーを一蹴と衝撃のデビュー。
続くG3も楽勝し、牝馬同士のG1阪神JFでは無く牡馬相手のG1朝日杯FSに出走したが、アドマイヤマーズの3着に敗れました。
G1桜花賞は、2着以下を相手にせず楽々制覇。
G1NHKマイルCでG1連覇を狙ったが5着(4位入線も降着)。
能力は高いのだが、この頃は脆さを見せるレースも目立つ。
そんな精神面の弱さを克服したのがG2阪神C。
馬群の中から鋭く抜け出す大人の競馬で5馬身差の楽勝。
成長した姿を見せ、G1高松宮記念は1200mの距離不安でも2番人気で2着(3位入線も繰り上がり)。
先行勢が残る展開を後方から追い上げ、1位入線のクリノガウディーに時計差無しまで迫ったレースぶりは、どの馬よりも強い印象。
スピードの生かせる東京コース、そしてマイルへの距離延長で、楽しみはある。
安田記念の買える馬、消しの馬の条件
安田記念で買える馬と消しの馬の条件をまとめました。
前走成績
前走高評価だった馬からG2出走馬へ流す戦略で前走がG1(海外含む)1着だと[2.1.2.5]、3〜9着だと[1.3.0.18]。
これらに対し2着馬は[0.0.0.12]、10着以下は[0.0.0.9]で狙いづらくなります。
G2組は[3.6.8.75]。
前走1着〜10着まで幅広く馬券に絡んでいて、ヒモ穴候補。
前走G3以下からだと[4.0.0.19]で一発か惨敗かという存在。
G1組とG3以下組をアタマに、G2組へと流す馬券がねらい目。
また前走1〜2番人気馬が[6.4.4.37]なので、前走時の評価も要チェック。
距離実績
マイル戦でしっかりと実績を残してきた馬が勝っています。
優勝馬のマイル実績は、
リアルインパクトは朝日杯2着、
ストロングリターンはマイル戦3勝で前年2着、
ロードカナロアはオープンのジュニアC1戦だけで2着、
ロゴタイプは朝日杯勝ち馬、サトノアラジンはマイルG1で入着3回。
ショウワモダン、ジャスタウェイ、モーリス、インディチャンプはG3を勝ち、モズアスコットは2勝+重賞2着のパーフェクト連対。
この距離カテゴリーで好走した経験のない馬は軽視。
年齢・キャリア
穴なら6歳馬。キャリア20戦以内が走りごろ
3歳で勝ったリアルインパクトはレアケースとすると、4歳が[3.2.2.28]、5歳が[2.4.3.42]、6歳が[4.2.4.39]、7歳以上が[0.2.1.27]。
4〜6歳がほぼ互角。
ただし6番人気以下に限ると[3.1.2.33]の6歳勢が面白い。
勝ち馬のうちキャリア最少はリアルインパクトで、安田記念までに5戦だけ。
最多はショウワモダンの38戦。勝ち馬のうち6頭が9〜18戦でベスト。
残り2頭が24戦なので、このあたりがベター。
騎手・厩舎
関東馬が健闘。乗り替わりはマイナスにならず
関東馬が[5.5.4.40]で勝率9.3%、関西馬が[5.5.6.84]で勝率5.0%、外国馬が[0.0.0.14]と、関東馬が健闘。
6番人気以下に絞ると、関東馬が[3.1.0.32]、関西馬が[2.3.5.60]で「関西馬は穴で3着」という傾向もあります。
騎手は関東勢が[4.6.6.51]、関西勢が[6.3.3.68]と互角で、短期来日の外国勢は[0.1.1.19]。
前走と同じ騎手が乗った馬の[6.7.6.80]、勝率6.1%に対して乗り替わりは[4.3.4.58]の勝率5.8%と不利にならないようだ。
脚質
好位〜中団からの差しが勝ちパターン
過去10年で逃げ切りはロゴタイプだけ、4コーナー2番手も[0.1.0.13]。
前走(国内のみ)4コーナー先頭だった馬は[0.1.1.8]。前へ行く馬はやや不利。
逆に追込みも届きづらく、4コーナー13番手以下にいた馬は[1.2.4.33]、
前走4コーナー13番手以下だった馬は[1.2.2.21]で勝ったのはモーリスだけ。
勝ち馬10頭中5頭が4コーナー3〜8番手、3頭が11〜12番手から勝利している。
好位〜中団の差し馬から狙いたい。
安田記念2020予想まとめ
いかがでしょうか。
安田記念2020は見ても楽しめるレースですね。
予想はそれぞれだとおもいますが、
単複が狙いにくいレースですので、BOX馬券が魅力です。
安田記念2020予想は、5.6.1.9のBOXかな。